地元における農業基盤整備を推進する記念すべき設立総会なので、法務省での仕事を終えてすぐに電車で地元に戻りました。
経営体育成基盤整備事業は、効率的で競争力の高い農業のために、農地の区画整理や用排水路、農道の整備などを総合的に整備するものですが、まずは現地の調査を行い、それに基づいて事業計画を策定することになります。
ここに至るまでには、大島貞夫理事長をはじめとする役員の皆さまによる、約160人の地権者の同意を求めるなど多大なご尽力があり、そのご労苦に敬意を表します。
当該地域は、明治時代に整備されたものであることから、圃場の区画が小さく、田植えや稲刈りの機械が高性能になっても効率が上がらない状況です。また、水路も土のままで利水の点からも問題があり、農道も狭隘で作業に支障をきたしています。
私も両親の手伝いで田植えなどをして思うことは、狭い水田では能率が上がらないが、1枚が1haぐらいの大きな水田では半日ぐらいで植え終わり、大区画にすることによる効率性を強く感じます。
井出蛯沢堰土地改良区では、これまで堰の改修工事を推進してきました。経営体育成事業に取り組むにあたっても、耕作者の負担をできるだけ少なくして基盤整備事業を進めたいという、地元の意向を受けてきたこともあり、今後の事業進捗を積極的に応援したいと思っています。
効率的で利益の出る農業を実現することによって、後継者問題を克服し、国を支える豊かな農業づくりがたいへん重要なときであります。