司法制度調査会が開催され、日本型司法制度支援についての検討会が行なわれました。本日から連続してこの課題に取組むこととし、今日は弁護士の森嶌昭夫先生、矢吹公敏先生、医学博士の濱口道成先生からのヒアリングが行なわれました。
昨今の不安定な世界情勢をみると、未だ法の支配とはおよそ縁遠い国家がたくさんあり、それが新たな問題を生じさせているという状況です。そのようななかで、海外の進んだ法制度を導入しながら近代国家への道を歩んできた我が国が、その貴重な経験を生かして法制度において未成熟な国家のために貢献することは、たいへん大きな意味があります。
ついては、短絡的な利益を目的とするものではなく、当該国家の法制度の成熟のために純粋に支援するという基本理念に基づいた、日本型支援の在り方を追求すべきであります。
不安定な世界のなかで我が国のプレゼンスを確かなものにし、より成熟した世界を作るために貢献できるとしたら、まさに日本の特性を生かした世界戦略であると思います。
私自身法務省で仕事をした経験から、成熟した世界を目指すためにたいへん重要な課題であると考えておりましたので、今後もこの調査会に積極的に参加して発言をしてまいります。