これらの地域は、農業産出額全国3位にある県内の中央に位置し、温暖な気候と恵まれた立地条件のもと、全国生産量の9割を占める「ほしいも」や那珂川の清流が育む「コシヒカリ」等が代表的な農産物として生産されており、最近では。ねぎやはくさい、施設を活用したイチゴやトマトの生産も盛んに行われています。
一方で、年間平均降水量は少なく、小河川等や天水に依存してる地域は恒常的な用水不足に悩まされ、不安定な営農を余儀なくされています。また、那珂川からの取水施設も年々老朽化が進み、安定的な用水確保が困難となる状況です。
こうした諸課題を解決し、農業生産性の向上、農業経営の安定化を図ることを目的に那珂川沿岸地域の8市町村に誇る農地8,617haを対象受益地として、ダムをはじめとする農業水利施設の新設及び老朽化施設の改修を行う「国営那珂川沿岸農業水利事業」が実施されているところです。
現在は平成24年度に完成した御前山ダムから直接送水可能な一部の農地で水利用が開始され、今後更なる通水区域の早期拡大を期待されています。
農業用水の安定的な供給が確保されることにより、農業経営の安定化や効率化が図られることはもとより、高収益作物の生産や農作物の選択肢が広がる等、新たな営農への転換が実現されます。
地元選出の国会議員として、本地域の農業を重要な産業として発展させていくためにも、財源確保を図り、那珂川沿岸地域の農業水利事業を推進してまいります。