自民党の政務調査会審議会と総務会が開催され、法務部会長代理として出席、党執行部に対し先日の部会にて了承された「表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化に関する法律案」の説明をさせて頂きました。
旧土地台帳制度化における所有者欄の氏名・住所の変則的な記載が、昭和35年以降の土地台帳と不動産登記簿との一元化作業後も引き継がれたことにより、表題部所有者欄の氏名・住所が正常に記録されていない登記となっている土地(表題部所有者不明土地)となり、それがそのまま解消されていない土地が全国に多数存在しています。
この法律案の要点は、第一に「表題部所有者不明土地」について、その登記の適正化を図るための措置として、登記官に「所有者の探索」のために必要となる調査権限を付与するとともに、「所有者等探索委員制度」を創設するほか、「所有者の探索」の結果を登記に反映させるための「不動産登記法の特例」を設けること、第二に「所有者の探索」を行った結果、所有者を特定することができなかった「表題部所有者不明土地」について、その適正な管理を図るための措置として「裁判所の選任した管理者による管理を可能とする制度」を設けることです。
政務調査会審議会と総務会で了承されましたので、今後は閣議決定、そして私の所属しております法務委員会、本会議にて審議される予定です。
政務調査会審議会 |
政調審議会にて法案説明 |
総務会にて法案説明 |
総務会 |