2018/03/08

左官業振興議員連盟総会・懇談会

左官業振興議員連盟の総会及び懇談会が、党本部で開催されました。石破茂先生が会長をされており、地元茨城県からは、日頃より熱心に化学物質の入った壁材等の問題を指摘し、漆喰や珪藻土等の自然素材を使用することの重要性を訴えている、根子清会長が参加されていました。

左官の起源は、古くは縄文時代にまで遡るともいわれ、江戸時代に漆喰で壁全体を覆う漆喰仕上げが開発され、建物の耐火性の向上とともに、優れたデザイン性も認められるものとなり、現代の日本の誇るべき伝統的技術となっています。

しかし残念ながら、1990年頃から左官職人が急激に減り続け、存亡の危機ともいえる厳しい状況になってしまいました。このままでは、産業としての位置から、文化庁所管の希少な技術になってしまうのではないかなどと、揶揄する言葉も聞かれました。

左官による仕上げは化学物質を含まないばかりか、調湿作用を有していて健康的な住環境づくりにつながります。また、安全な建築物を造るためにその耐火性を生かし、さらには建築物のストックとしての価値を上げるためにも、重厚な左官仕上げを積極的に活用すべきであると思います。
私は建築の技術者でもありますので、専門的見地から左官業の発展のために力を入れたいと考えています。