日本政府観光局の発表により、2015年度の訪日外国人数が2000万人を大きく上回り、2135万9000人に及んだことがわかりました。2015年通年では1973万7400人で、わずかに2000万人に届きませんでしたが、この3ヶ月の間も更に伸びていたことがわかりました。
政府は「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」(議長・安倍晋三首相)において、訪日外国人観光客数の目標人数を2020年に4000万人、2030年に6000万人と、大幅に上方修正しましたが、この急増の状況をみるとその実現も難しくないように思われます。
外国人旅行者についての、2014年の観光庁の統計では、年間受け入れ数の世界順位は、1位がフランス(8370万人)、2位
米国(7475万人)、3位 スペイン(6499万人)、4位 中国(香港・マカオを除く、5562万人)、5位
イタリア(4857万人)と続き、日本(1341万人)は22位でした。
日本は外国人向け観光ではまだまだ先進国とは言えませんが、安全で衛生的、世界無形文化遺産に登録された和食や、山紫水明に優れた美しい国土、深い歴史・文化など、世界に誇る魅力がたくさんあることが世界に理解されるようになれば、国際観光先進国となるとともに、我が国経済にも大きく寄与することになります。